症例10 急性腰痛

  • 2013.02.28 Thursday
  • 13:25

急性腰痛 (60代男性)

[主訴]

・今日、重い物を運んで右腰が痛くなった。

・笑ったり咳など少しの振動で激痛。

・数日前から右背部〜腰部にかけて気になっていた。

[視診・触診]

・前かがみにならないと痛くて歩けない(背中を伸ばせない)

・左と比べ、右最腸筋(背骨寄りの盛り上がっている筋)緊張が強いが圧痛はない。

[運動検査]

・前屈が楽

・後屈(後ろに反る動作)不可

・左回旋(+)

[治療]

多裂筋・最腸筋・腸肋筋・大殿筋起始部・中殿筋

1回目:背中を伸ばして歩けるようになった。
(VAS 10→8)
     痛みはそこまで変わっていないとのこと。

2回目:大殿筋仙骨付着部で認知覚が出た。10本集中して鍼を打つ。
(VAS 8→1)
     治療後、ほぼ痛みが消えた。

     今度は違う場所が気になる。

[考察]

治療期間は2日で2回です。

鍼で認知覚が出れば、直後効果・持続効果は抜群です。

認知覚とは・・・

痛みの根本的な原因(責任トリガーポイントという)に鍼が当たると、

『悪いとこはそこだ!(症状の再現)』と脳が認識します
。(←これを認知覚という

これはトリガーポイントの概念において重要なキーワードです。

例えば「なんとなくこの辺が痛い、だるい」など、経験があるかと思います。

脳って曖昧に痛む場所を認識しています。時には間違って認識している。

どこが痛いかはっきりわかってないんです。

だからそんな場所にただ鍼やマッサージをしたって治りませんよね。原因部位ではないので。

多少は楽になるか・・・でもすぐ元に戻る。意味ないですね。結局、通院日数が増えるだけ。

重要なことは、

どこが本当の痛みの発生源なのか感じてもらうこと。

脳が間違って認識している痛みの場所を「ここが悪い部位だ!」と認知させること。

それができるのは鍼だけです。

マッサージでは上っ面治療で終わってしまいます。

実際、認知覚を出すことは難しいですが、

認知覚が出ればきっと感動を与えることができる、そう思います。

今後も常に認知覚を追い求めて結果の出せる治療家を目指します。



鍼灸・接骨 なかいし  http://nakaishi2012.com


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